ダイエットにも、インフルエンザ予防にも。緑茶鍋のススメ!
冬と言えばお鍋の季節ですが、皆さんは「茶鍋」という料理をご存知でしょうか?決して知名度が高いとは言えませんが、実はとても美味しく健康的な料理です。東京などではお洒落な専門店も出店されていて、一部の女子からは大きな支持を得ているのだとか。今回は、その茶鍋をテーマにお届けしていきます。
緑茶鍋のススメ!
緑茶鍋とは、その名の通り緑茶を使ったお鍋のこと。あまり一般的な料理ではありませんが、緑茶と鍋料理それぞれの健康効果が合わさった、とても健康的な料理なのです。循環器系や心臓血管の疾患をはじめとする様々な病気抑え(この時期には特に心配なインフルエンザも予防します!)、ダイエットにも効果あり。もちろん、お味の方も抜群です!ほどよい渋味を含んだ風味が上品な美味しさを作り出します。この冬、一度お試しになってはいかがでしょう?
【緑茶鍋のメリット(1)お茶の健康効果たち】
緑茶の健康成分の代表格と言われるのが、カテキン。血中コレステロールの低下やがん予防、抗酸化作用、虫歯予防、抗菌作用、抗インフルエンザ作用、血圧・血糖値の上昇抑制作用など、さまざまな健康効果をもたらします。その上、カテキンには脂肪の吸収を緩やかにする効果があり、ヘルシーな食事であるお鍋をよりヘルシーにしてくれるのです。また、カテキン以外にもビタミン類(ビタミンC、ビタミンB2、葉酸、β-カロテン、ビタミンE)やミネラルが含まれているため、お肌の保護(皮膚や粘膜の健康維持)にも効果があります。
【緑茶鍋のメリット(2)お鍋の健康効果たち】
鍋料理は、「材料を切って煮るだけ」なので調理がとてもカンタン。しかも、野菜をたくさん摂ることができるので栄養面でも優れた料理だと言えます(当たり前ですが、野菜を煮ると体積が減るので想像より多くの野菜を食べることになります!)。一方で、「油脂の少ない具材を使用すること」「水分を一緒に摂ること」「熱々をさけてゆっくり食べるので量に比べて満腹感があること」から、摂取カロリーが減ってダイエットにも良いとされています。量の調節がしやすく、冷蔵庫に余っている食材を有効利用できることも大きな利点だと言えるでしょう。
色々な緑茶鍋。
伝統料理ではないので、茶鍋に「こう作らなければならない」という決まりはありません。色々なお茶を試して好みの味を探してみてはいかがでしょう?ただし、健康成分はお茶の種類のよって大きく変化します。粉末状の茶葉が含まれる抹茶を使えば緑茶の健康成分をたくさん摂ることができますし、緑茶ではないお茶を使えば異なる健康効果が得られるでしょう(例えばマテ茶はマテの葉・枝から作られます。緑茶の原料であるチャノキとはとは成分が異なるため同じ健康効果は望めません)。ここではいくつかの茶鍋の作り方をご紹介します。
【スタンダードな緑茶鍋(4人分)】
(1)緑茶の茶葉(大さじ3程度)をパックに入れ、昆布と一緒に水を張った土鍋へ。
(2)鍋を火にかけ、沸騰する前に抹茶粉末(大さじ1程度)を投入。
(3)かつおだしの素(適量)を入れ、だしの完成。
(4)具材(豚肉、ホウレンソウ、にんじん、大根、シイタケ、厚揚げ、白ネギ、白菜など)をお好みで投入。
(5)緑茶の苦味と相性の良いポン酢でどうぞ。
※応用編として、烏龍茶などで作ることもできます。
【手間を省いたお茶しゃぶしゃぶ(4人分)】
(1)にんじんや大根(各8cmほど)をピーラーで薄切りに。
(2)レタス(1個)を手で食べやすいサイズにちぎり、万能ねぎ(1束)を5cmほどの大きさにカット。
(3)手間を省くためペットボトルの緑茶を鍋に入れ、沸騰させる(もちろん本格的なお茶ならより美味しくなります)。
(4)豚肉(400gほど)と、先ほど用意した野菜をしゃぶしゃぶしましょう。
(5)ごまだれ、ポン酢お好きな方でお召し上がりください。
※お茶をだしにするメリットは甘味が出ること。少し長めにしゃぶしゃぶすれば、より美味しくいただけるでしょう。
(まとめ)
いかがでしたか?茶鍋の魅力を感じていただけたでしょうか?興味をお持ちになったら、ぜひご家庭で茶鍋を試してみてください。また、今回は冬の風物詩としてお鍋を扱いましたが、実は夏の茶鍋にはまた違った魅力があるのです。野菜を夏野菜(キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、ニラ、カボチャ、ズッキーニなどなど)にすれば、夏バテ防止・解消効果が見込めます。ぜひこちらも試してみてくださいね。