気になる血糖値に!お茶を飲む習慣を付けよう!
ウイルスによる感染症や突発なケガとは違い、食事や運動、睡眠、飲酒などの生活習慣が要因となる疾患のことを「生活習慣病」と言います。代表的なものとしては、糖尿病、高血圧、脂質異常症、心臓病、脳卒中、歯周病など。日本人の死因の上位を占める病気も入っていますから、やはり日頃から健康に気を配ることは非常に大事だと気付かされますね。
食べ過ぎや運動不足からくる肥満は家でも気軽に計測できるため意識がいきやすいですが、例えば血中の糖分や脂質などは、病院に行かない限り中々気付くことができません。
そこで今回は、日頃から把握する機会が少ない「血糖値」についてご紹介。高すぎても、低すぎても体に悪いこの「血糖値」との付き合い方についてお伝えしていきます。
血糖値とは
私達が摂取した食物は食道や胃で分解・吸収され、炭水化物はグルコース(ブドウ糖)として血液中に入ります。グルコースは脂質と並んで人体を動かす大切なエネルギー源であると同時、特別な場合を除いて、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質です。よって血液中に糖(エネルギー源)があることは自然なことであり、少なすぎてもいけない、ということは覚えておきましょう。
血糖値のしくみ
グルコースが血液中入ることで血中のグルコース濃度が上がります。これが「血糖値が上がる」状態で、血糖値が上がるとすい臓から「インスリン」というホルモンが分泌され、エネルギー源として利用されます。余分なグルコースはグリコーゲンへ変換されるため、血中のグルコース濃度が下がります。これがいわゆる「血糖値が下がる」状態です。
高血糖のリスク
ただ、さまざまな要因でインスリンが不足したり作用が低下すると、血糖値の上昇を抑える働きが低下します。これがいわゆる「高血糖状態」で、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気が「糖尿病」なのです。
糖尿病は自覚症状のないまま網膜症・腎症・神経障害の三大合併症が進展する恐れがあり、まさに血糖値は日頃から気をつけたい数値と言えます。
低血糖のリスク
では食事を抑えればそれでいいのか、という訳でもありません。血糖値が必要以上に低いまま(低血糖状態)だと、血糖を上げようとするホルモンの作用でふるえや動悸の症状が起こり、脳へのエネルギー不足から意識低下や昏睡に至る場合があります。大事なことは血糖値をうまくコントロールしていくことなのです。
血糖値をうまくコントロールするためには
血糖値をコントロールするためには、インスリンが作用しやすい体の状態を作る必要があります。
まず急激な血糖値の上昇は体にも負担が掛かりますし、インスリンも作用しにくくなる可能性があるので、空腹時にはまず炭水化物ではなく、野菜などを取って緩やかに血糖値が上昇するように気をつけましょう。
また口寂しさから飴やチョコ、甘い飲み物などを長時間ちょこちょこと摘まむのも、常に糖分を摂取している状態であり、血糖値の高い状態を維持することにつながります。食べる時間を決めるなどして、血糖値が下がる時間も作るようにしましょう。
お茶を飲む習慣を
空腹時の糖分は血糖値を急激に上げる可能性があるので、食事はもちろん、飲み物にも気をつけましょう。小腹が空いたので甘い飲み物、というのは決して悪いことではありませんが、それが積み重なれば血糖値の慢性的な上昇につながります。
できればきちんと食べる時に食べ、その分飲み物はお茶など糖分の含まないものを飲むのがオススメです。
大井川茶園ではさまざまな種類のお茶をご用意しておりますから、ぜひ楽しみながらお茶を飲む習慣をつけ、健康的な生活を送る一助としていただけましたら幸いです。
参考文献
血糖値 e ヘルスネット