抹茶スイーツでカフェインの摂り過ぎに!?健康的に抹茶のおいしさを味わうためのお話

アイスクリームやチョコレート菓子、ドーナッツにケーキまで、いろんなスイーツやお菓子で使われている抹茶。抹茶スイーツの専門店は、甘いもの好きなお客さんで行列ができるほどです。そんな人気の抹茶スイーツですが、カフェインの摂り過ぎになってしまうのではないでしょうか。緑茶とは違う抹茶の特徴について、まとめてみました。
日本はもちろん海外でも大人気の抹茶
ヘルシーな日本のお茶は海外で人気ですが、抹茶も負けてはいません。特にアメリカやヨーロッパでの抹茶人気は高く、いろんな食品やドリンク類がバリエーション豊富にラインナップされています。大手コーヒーチェーンには当たり前のように抹茶ラテなどのメニューがならび、ニューヨークには抹茶専門店が増えているというから驚きです。また、近年、ヨーロッパへの抹茶の輸出量が2倍近くになっていて、世界中の人が抹茶に夢中です。
抹茶に含まれるカフェインはどのくらい
茶葉にお湯を注ぎ点てて飲む煎茶などとは違って、抹茶は茶葉をそのまま粉末にして飲みます。さらに、若い新芽を摘んで製造・加工するため、カフェインの量が通常よりも多いのが特徴。100mlの飲料にした場合で、他の飲み物とカフェイン量を比べてみると、以下の通りです。
【飲料100mlあたりのカフェイン量】
抹茶・・・69mg
コーヒー・・・60mg
紅茶・・・30mg
煎茶・・・20mg
コーラ・・・10mg
エナジー系ドリンク・・・32~300mg
カフェインの摂り過ぎには注意が必要
カフェインには、集中力を高める効果や覚醒作用、利尿作用などがあり、仕事中や勉強の前に摂取する人も多いでしょう。ただし、過剰な摂取には注意が必要です。1日に摂取してもよい量は、体格や個人差によっても異なりますが、健康な成人で400mgまでがよいと厚生労働省は基準を設けています。また、妊婦や授乳中の場合は、最大で300mgまでに抑えることが奨励されています。
こんな症状を感じたらカフェインの摂り過ぎ
カフェインの摂り過ぎは、不眠や頭痛、脱水症といった体の不調につながるので注意しましょう。吐き気がして気持ち悪さを感じたり、震え、心拍数の増加といった症状を感じたら、要注意です。とは言え、一度に大量に摂取しない限りは、さほど心配する必要はありません。例えば、1日の摂取上限とされる400mgの量は、コーヒーなら大型のマグカップで3杯分にもなるので、お茶や抹茶を飲む際にも、飲み過ぎないようにしておけば問題はありません。
抹茶スイーツに含まれるカフェイン量は?
飲料として抹茶を飲むのであれば、大きな心配はありませんが、抹茶を使ったスイーツや食品の食べ過ぎが気になるところです。ですが、こちらに関しても、さほど心配は必要ありません。例えば、大手コーヒーチェーン店で人気の抹茶のショートラテに含まれる1食あたりのカフェイン量は80mg程度。ボトル入りの抹茶ラテ(450ml)は、45mgが目安です。抹茶アイスはカップ1個で78mg、抹茶のパウンドケーキ(抹茶5gを使用した場合)でも160mgとなります。
抹茶には茶葉の栄養が丸ごと詰まっている
淹れて飲む煎茶とは違って、茶葉を加工する抹茶は、栄養を丸ごと摂取できるところが優れています。また、抹茶の木は日光を遮って育てるため渋みが少なく、逆にうま味成分である「テアニン」の量が豊富なのも特徴。抹茶を使ったスイーツやお菓子も、ぜひ健康的に楽しんでください。