わんちゃん、ねこちゃんにお茶はNG?ペットには注意が必要な身近な食品


日本はもちろん、海外でもヘルシーな日本茶が評価され、ちょっとしたブームになっています。お茶には体に良い成分が多く、健康的な毎日を求める方々に人気です。でも、わんちゃんやねこちゃんなど、ペットにまでお茶をあげるのは要注意。人の体には良い食品であっても、実はペットの健康を害する恐れがあるケースが少なくありません。お茶をはじめとした身近にある食品で、気を付けていただきたいポイントを紹介します。

犬にも猫にもカフェインはNG

人にとって眠気覚ましにカフェインは有効ですが、摂り過ぎは良くありませんよね。過剰に摂取するとめまいや震え、吐き気を引き起こすだけでなく、症状が深刻になれば不眠や下痢などにもつながります。ましてや、人よりも体の小さい犬や猫などの動物がカフェインを摂取するのはとても危険。たとえ少量であっても、異常な興奮状態を招いたり、痙攣、呼吸の乱れを引き起こしたりするので、誤って与えないように十分に注意しましょう。カフェインは、可愛いペットにはとても危険なものです。

お茶に含まれるカフェイン量

お茶には、とても多くのカフェインが含まれているので、ペットに与えないようにしてください。特に注意して欲しいのが、抹茶。以下の一覧にあるように、抹茶には多量のカフェインが含まれているため、抹茶を使った食品をペットが誤って口にしないよう、保管には十分すぎるぐらいの注意を払ってください。

【お茶製品(100ml)に含まれるカフェイン量】

・抹茶 320mg

・玉露 160mg

・紅茶 30mg

・煎茶 20mg

・ほうじ茶 20mg

・ウーロン茶 20mg

ちなみに、コーヒーに含まれる量は60mgですから、いかにお茶製品のカフェイン量が多いかが分かります。お茶やコーヒー以外のカフェインを含む食品にもぜひ注意しましょう。

ペットはミネラルも苦手

ミネラル成分の多くは、人にとっては有効な働きが期待できますが、ペットには大きな負担となるので与えてはいけません。カルシウムなどのミネラル成分によって、尿石症を引き起こしたり、塩分が原因で腎臓にダメージを受けたりする可能性が強く指摘されています。意図的にミネラルや塩分を与えていなくても、人が摂取する食品の多くに含まれているので、安易に与えないようにしましょう。

こんな食品にも要注意

一見、ペットが喜びそうな食品であっても、実はリスクが潜んでいるケースがあります。例えば、生魚や牛乳、果物など。牛乳にアレルギーを持つ犬や猫は多く、下痢や食欲不振の原因になるので控えましょう。また、生魚を与えることも奨励されていません。特に、サバ、サンマ、アジ、イワシといった「青魚」は要注意です。食中毒の原因になるアニサキスが寄生している恐れがあるため、生食は厳禁です。

また、青魚には不飽和脂肪酸が多く含まれていて、摂取量が多いと黄色脂肪症につながると言われているので、ご注意ください。さらに、牛乳やチーズなどの乳製品にも気を付けましょう。牛乳を日常的に与えているとカルシウムの摂り過ぎによって尿石症にかかるリスクが高まります。さらに、人用のチーズなどの乳製品には塩分が含まれるため、ペットに食べさせるには相応しくありません。

ペットがおねだりしても、ぐっと我慢を

ペットと一緒に暮らしていると、ついつい人の食べ物を与えたくなりますが、ぐっと我慢しましょう。私たちの身の回りには、ペットが口にすると危険な食品が数多くあります。カフェインやミネラル、塩分などはもちろん、カロリーや脂肪分にも注意が必要です。卵などはカロリーも脂肪分も多く、与え過ぎるのは決して良くありません。こうした身近にある食品に潜むリスク気を付けて、しっかりとペットの健康管理をしてあげましょう。