油断大敵!あなたの歯は大丈夫?
2月になれば、スーパーの陳列棚にチョコレートがたくさん並ぶようになりますね。企業戦略として始まったバレンタインデーですが、今ではすっかり定着し、恋人はもちろん友人や普段お世話になっている方に向けてチョコレートを贈る定番のイベントになりました。普段見かけないチョコレートも店舗に並ぶので、自分へのご褒美として買われる方も多いのではないでしょうか。
しかし!
甘い物を食べる機会が増えるということは、むし歯になりやすくなるということでもあります。まずはむし歯の仕組みをきちんと知って歯を守り、気兼ねなく飲食ができるようお口の健康に気をつけていきましょう。
むし歯は「細菌」によって起こる病気です
そもそもむし歯とはどうやって起こるかご存じですか?
むし歯は歯の表面のプラーク(歯垢)の中に存在する「細菌」によって起こります。細菌は飲食物の中の糖類を摂取・分解して酸を出し、この酸によって歯がとけていきます。
この状態を脱灰と言い、糖分の摂取が頻繁で、脱灰された状態が続くとその部分が崩落します。これがむし歯なのです。
甘い物がむし歯になりやすい理由とは
よく「甘い物はむし歯になりやすい」と言いますが、これはむし歯の原因となる細菌が「糖類」を摂取・分解して酸を出すためです。
甘いと感じる食べ物には当然糖類が多く含まれていますから、甘い物がむし歯になりやすい、と言うことは決して間違いではありません。
ただ、糖類とはデンプン由来のブトウ糖や果糖、麦芽糖なども含まれています。ブドウ糖は炭水化物が分解された糖類ですから、甘い物にだけ気をつけていればむし歯にならない、なんてことはないのです。
歯磨きが有効な理由
もはや理由を考えるまでもなく習慣付いている歯磨きですが、これが有効な理由は何よりプラーク(歯垢)を除去できるからです。
前述したように、むし歯は歯の表面についたプラーク(歯垢)の中に存在していますから、細菌の住処であるプラーク(歯垢)を除去することは一定の効果があると言えるでしょう。
ただ、歯と歯の間などは歯ブラシが届きにくく、見えにくいためむし歯になりやすい箇所と言われています。
特に甘い飲み物などが好きな方で「自分はきちんと歯磨きをしているから大丈夫」と思われている方は要注意です。知らないうちにむし歯になっているかもしれませんから、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使って細かいところまで気をつかっていきましょう。
まとめ
むし歯というものは、少しの進行であれば穴を埋めるだけでの治療で済みますが、進行していくと歯がどんどん蝕まれ、やがて神経にまで侵食が至ってしまうと、大がかりな治療が必要となります。
なにより熱いものや冷たいものを食べたり飲んだりするだけで歯にしみたり、痛むようになってしまえば、折角の美味しいお茶も楽しめなくなるでしょう。
ぜひ、お口の健康には日々注意し、チョコレートの季節を楽しんでくださいね。
参考資料 e-ヘルスネット 歯・口腔の健康