真夏の水分補給のススメ


年々暑さが強まっている日本の夏。外出も楽しくなる季節ですが、気をつけたいのが脱水症・熱中症の予防です。呼吸や発汗などで日々水分や塩分が失われているため、こまめな水分補給で脱水症・熱中症を防ぎましょう。今回は、脱水症・熱中症対策にピッタリの水分補給のコツをご紹介します。

そもそも脱水症・熱中症とは

 

熱中症とは、暑い環境やむし暑い環境の中で起こる体調不良のことです。気温とともに体温も上昇する夏、身体は発汗によって体温を下げようとします。発汗により汗に含まれている水分と塩分が失われることで、脱水症になります。脱水症をそのまま放っておくと、熱中症や熱射病へと進行してしまうのです。

 

脱水症や熱中症の原因は、屋外で長時間過ごしたり、真夏の暑い直射日光を長時間浴びたりすることだけではありません。デスクワークなどで屋内にいる場合や、曇りの日でも、気づかないうちに脱水症や熱中症になっていることがあります。ウォーキングやランニング、サイクリング、スポーツなどの運動をした際も水分が失われています。喉がかわいたと自覚する前に、こまめに水分を補給することが何よりも大切です。

 

脱水症・熱中症を防ぐ、水分補給のコツ

 

■少量をこまめに

 

脱水症や熱中症を防ぐには、1日あたり1.5リットルから2リットルの水分をとりましょう。一度にたくさんの水分をとるのではなく、コップ1杯(150~200ml)程度の水分を、1日6~8回程度に分けて、こまめに飲むことがポイントです。

 

■体温に近い常温で

 

すでに熱中症などになっている場合など、急いで身体を冷やさなければいけないときには冷たい飲み物が最適です。しかし脱水症や熱中症になる前、一般的な水分補給では、体温に近い常温で飲むようにしましょう。冷たい飲み物で急に身体を冷やしてしまうと、お腹をこわしてしまう、自律神経が乱れてしまうといった体調不調につながりやすくなります。

 

■ミネラルたっぷりでカフェインレスの飲み物を

 

健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして厚生労働省と農林水産省が決定した栄養バランスガイドでは、食事の中心に「水・お茶」が軸となるように表現されています。

https://www.maff.go.jp/j/balance_guide/

 

お茶には水よりも、さまざまなミネラルが多く含まれていることもポイントです。ミネラルたっぷりのお茶は、食生活の中心になる大事な飲料と考えられます。ぜひ積極的に摂取したいですね。

 

なお、コーヒーや緑茶、紅茶といったカフェインが多く含まれる飲み物は、利尿作用により身体が水分を吸収しにくくなってしまいます。そのため、ノンカフェインの麦茶やルイボスティーのほうが水分補給にはピッタリです。

 

水分補給だけでなく塩分も一緒に

 

汗とともに身体の水分と塩分が失われてしまうので、脱水症や熱中症を予防するためには、水分補給だけでなく、塩分をとることも欠かせません。最近では塩分をとるためのサプリメントなどが豊富に発売されているので、ぜひ常備しましょう。塩分入りのタブレットや塩昆布、ゼリー飲料、のど飴などが良いでしょう。梅昆布茶など、お茶自体に塩分が含まれる飲み物もオススメです。

 

<まとめ>

いかがでしたか?日々を健康的に過ごすためにも、こまめな水分補給と塩分摂取で、暑い夏を乗り越えましょう。