紫外線よりも怖い!?肌にシミやたるみをつくる「糖化」は緑茶で防ごう
春から夏にかけては、紫外線が強くなる季節。最近は夏だけでなく春先からお肌の紫外線対策をしっかり行う人も増えてきました。ところが、どれだけ紫外線対策をしても、シミやたるみをはじめ、肌の老化を促進してしまうことがあるんです。それが「糖化」。糖化とは、摂りすぎた糖分が原因で、肌の老化や筋力の低下、成人病などを招く怖い細胞の変化ですが、実は緑茶に糖化を予防する効果があることが分かってきました。なぜ緑茶で糖化を防ぐことができるのか、その秘密をご紹介します。
肌だけじゃない、糖尿病や認知症にも関係している「糖化」とは?
糖化とは、体内のたんぱく質と余分な糖分が結合して細胞を変性させる現象です。糖化が進むとたんぱく質はAGEs(エージーイーズ)と呼ばれる終末糖化産物に変わります。このAGEsが蓄積されることが老化やあらゆる病気の原因の一つだと言われています。中でも、皮膚をつくるコラーゲン線維が影響を受けやすく、糖化によってシワやたるみ、シミなど、肌の老化が早まるのだそうです。
糖化を防ぐにはどうすればいいの?
糖化を防ぐために重要なのが、血糖値のコントロールです。糖分の多い食事(炭水化物や砂糖を多く含む食品)を食べると、体内では血糖値が急激に上がります。さらに、間食が多くなると体の中には常に余分な糖分がある高血糖な状態が続きます。糖化を防ぐには、この高血糖な状態を回避することが大切です。
例えば、
・間食をしない
・白米やパン、パスタ、うどんなどの炭水化物を控えて、たんぱく質や良質な脂質を多く摂る
・食後すぐに軽い運動をする(かかと落としやスクワットなど)
などが有効だと言われていますが、実は濃い緑茶を飲むことでも食後の血糖値を抑えられることが分かってきました。
高濃度茶カテキンが血糖値の上昇を抑制
久留米大学医学部の山岸昌一教授によると、高濃度の茶カテキン類には血糖値を抑える働きがあり、実際に1日615㎎の茶カテキンを摂った女性が4週間で食後の血糖値を抑えられたというデータがあるそうです。
高濃度茶カテキン緑茶のつくり方
材料:
・煎茶 6~7g
・熱湯(95℃以上)200ml
淹れ方:
1. 急須に茶葉を入れ、熱湯100mlを注ぎ、1分たったら湯飲みに移す
2. 急須にもう一度熱湯100mlを注ぎ、1分たったら湯飲みに注ぐ
この淹れ方で、480~728g㎎の茶カテキンが抽出できるのだとか。
淹れた緑茶は、食事や間食後ほか、こまめに飲んで高血糖な状態を抑えましょう。ただし、緑茶は酸化して茶色くなると効果が落ちてしまうため、飲む都度新しい茶葉に淹れなおしましょう。また、高濃度茶カテキン緑茶は、カフェインの含有量も非常に多いため、体調や体質に合わせて飲み方を工夫しましょう。
<まとめ>
いかがでしたか?最近では、有名スポーツ選手が体質改善に取り入れるなど、糖質制限も話題になっていますね。世界の一流モデルやセレブたちの間でも、糖化という言葉が広まり、糖質を抑えた食事が話題になっています。高濃度茶カテキン緑茶を上手に使えば、甘いものや炭水化物を制限しすぎることなく、糖化予防ができるかもしれません。肌だけでなく、病気も予防してくれる高濃度茶カテキン緑茶をぜひ、みなさんも取り入れてみてはいかがでしょうか。