眼病予防にも、緑茶。日頃からの緑茶ケアで目もいきいき!?


カテキンやテアニン、カフェインなど、さまざまな成分が含まれる緑茶。カテキンのインフルエンザに対する抗ウイルス作用は有名ですが、それ以外にも緑茶の成分がもたらす効果が続々と解明されています。今回ご紹介するのは、近年注目されている効果の一つ眼病予防です。毎日緑茶を飲み続けることで、白内障や緑内障などを未然に防ぐことができるのではないかと研究が続けられています。

緑茶の予防効果が期待されている白内障や緑内障とは?

白内障や緑内障は最悪の場合失明に至る病気ですが、どちらとも初期に発見できれば進行を抑制することができるため、予防やケアが大切だと言われています。

簡単に2つの病気をみてみましょう。

白内障

目の中にある水晶体が白く濁り、見えづらくなってしまう病気です。人は老化とともに活性酸素が増えると言われていますが、その活性酸素が水晶体の水溶性たんぱく質を酸化し、水晶体が混濁してしまうことが原因だとされています。初期症状は、暗い場所でモノが二重に見えたり、突然老眼が治ったように感じたりするなど。初期に発見できれば、治療で進行を防ぐことができます。

緑内障

眼圧が高くなったことで視神経に障害が起こり、視野の中に見えない部分が生まれ徐々に広がっていく病気です。日本人の場合、眼圧が正常な人でも発症するケースがあるため、定期的な検査が望ましいと言われています。一部分が少しかすむような初期症状があらわれ、放置するともやが徐々に広がるように見えづらくなってきます。初期に発見できれば、眼圧を下げる目薬などで進行を遅らせることもできます。

緑茶の抗酸化作用が眼病予防のカギ?

緑茶には、カテキンをはじめとするさまざまな抗酸化物質が含まれています。

・水溶性抗酸化物質
ビタミンC

・脂溶性抗酸化物質
ビタミンE、β-カロチン

・水溶性、脂溶性、両方の抗酸化物質を合わせ持つ
カテキン(特に緑茶特有のエピガロカテキンガレート)

これらの抗酸化物質が、白内障の原因とされている活性酸素による水晶体の酸化を防いだり、緑内障の視神経の障害を抑制できたりするのではないかと、研究が進んでいます。まだ完治する治療法が見つかっていない緑内障においても、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)での研究報告として、2017年にイギリスの医師会の雑誌である「British Journal of Ophthalmology」において、「毎日温かいお茶を1杯以上飲む習慣を持つ人々は、習慣を持たない人に比べ緑内障のリスクが74%低い」との記事が掲載されました(※1 但しお茶の種類やそのほか緑茶による効果の詳細は不明)。

このように、緑茶と眼病予防の関連性はまだまだ研究途中ではありますが、多くの研究者たちが注目し、まさに今この時も研究が続けられています。

※1 参考HP
https://medicaldoc.jp/content/201810p0022/

<まとめ>

いかがでしたか?近年、さまざまな病気の要因として研究者たちが注目している活性酸素。活性酸素による細胞の老化はよく“さび”に例えられますが、体のさび付きを抑える抗酸化成分がバランスよく含まれている緑茶は、毎日気軽に続けられる家庭の“万能薬”かもしれませんね。