実はすごい!秋の緑茶。カテキンたっぷり、インフルエンザ予防にも
緑茶のおいしい季節と言えば、新茶が出回る春ですよね。でも、摘み終わりとなる秋の四番茶もとてもおすすめです。秋番茶とも呼ばれるこのお茶は、新茶や夏に収穫した茶葉に比べて、カテキンやポリサッカライドなどの栄養成分がたっぷり。味わいもさることながら、健康を気遣う人たちからも大変人気があります。今回は、そんな今から旬を迎える秋の緑茶、秋番茶の魅力をご紹介します。
秋番茶が体にもよいと言われる理由とは?
緑茶は、「新茶」とも呼ばれる一番茶から始まり、二番茶、夏の盛りに摘む三番茶、そして秋口に摘む四番茶で収穫を終えます。産地によっては、三番茶で収穫を終えたり、逆に三番茶を残して秋口に秋番茶として収穫したりすることもあります。
秋番茶の特徴は、夏の強い陽射しから身を守るために蓄えた
・カテキン
・ポリサッカライド
といった健康成分を豊富に含んでいること。
とりわけポリサッカライドは、富山医科薬科大学と農林水産省茶業試験場(現 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の研究グループが、“血糖値の上昇を抑える”効果があるものとして実験結果を発表したこともあり、秋番茶=健康によいお茶としても知られています。
また、抗ウイルス効果のあるカテキンを多く含む秋番茶を使ったうがいや手洗いなどは、冬のインフルエンザ予防にもおすすめです。
秋番茶のさっぱりとした渋みは、脂っこい料理にぴったり
秋番茶は、渋みの元でもあるカテキンがたっぷり含まれているので、新茶に比べて渋みのしっかりしたさっぱりとした味わいです。そのため、
・寿司
・脂身たっぷりのステーキや焼肉
・天ぷら
・串揚げ
といった料理と相性がよく、特に脂っこいものと合わせると、後口さっぱりとおいしくいただけます。
健康成分をたっぷり抽出する、秋番茶のおいしい淹れ方
カテキン、ポリサッカライド、この二つの健康成分をより多く抽出するためには、水の温度が大切です。カテキンは高温、ポリサッカライドは冷水と覚えておくと便利ですよ。
カテキンたっぷり
おいしい秋番茶の淹れ方
材料:3人分
秋番茶 大さじ2杯程度
お湯 180㏄ (沸騰させ少し冷ました80℃以上のもの)
淹れ方:
1. 急須に秋番茶の茶葉を入れ、お湯を注ぐ
2. 1分蒸らして湯呑にそそぐ
ポリサッカライドたっぷり
おいしい秋番茶の淹れ方
材料:
秋番茶 15g
水 1リットル
冷水ポット
作り方:
1. 冷水ポットに秋番茶の茶葉を入れ、水を注ぐ
2. 冷蔵庫に入れ3時間以上水出しする
3. 茶こしで濾しながらコップに注ぐ
※茶葉をお茶パックに予め入れて抽出してもOK
<まとめ>
いかがでしたか? 血糖値上昇抑制効果が期待されている緑茶の成分ポリサッカライドは、陽射しのきつい夏を乗り越えた秋番茶ならではの成分だそうです。また、カテキンも豊富に含まれていますが、逆にカフェインは少なく、お子さまにもおすすめです。カテキンとポリサッカライド、両方がたっぷり入った緑茶を一度につくることは難しいですが、どちらも手軽につくれるのでぜひ味わいも飲み比べながら、秋番茶を楽しんでくださいね。