迎春を福茶とともに迎えよう!


新しい年が素敵な1年になるよう、日本ではお正月に向けさまざまな縁起物を準備する習わしがありますが、「福茶」もその一つ。起源は平安時代にさかのぼり、疫病に侵された天皇が、観音像に供えられたお茶を飲み回復したことから、これにならって1年の邪を払うために、お正月に特別なお茶を飲み始めたと言われています。そんな福茶は、地方によって種類も色々。みなさんも好みの福茶で、新年を迎えてみませんか?

■呼び名は「大福茶」だいふくちゃ、おおぶくちゃ

1年の無病息災を願う縁起のよいお茶「福茶」。特にお正月に飲まれる「福茶」は、「大福茶」と呼ばれ、家族だけでなくお客様にもふるまわれます。京都の六波羅蜜寺の年始の行事には、今でも皇服茶(おうぶくちゃ)というものがあり、参拝客はお茶をいただき、その年の健康を祈願するのだとか。江戸時代、元旦は早朝に井戸から汲んだ「若水」で雑煮をつくり、黒豆、結び昆布、山椒、梅干しを若水で煮出して「福茶」を煎じ、この2品のみ口にしていたと言われています。このほか、お正月ではなく、節分に飲む地方もあるようです。

■各地の「福茶」あれこれ

・京都 六波羅蜜寺

毎年三が日の間、元旦の早朝に汲んだ若水で入れた緑茶に結び昆布と小梅を入れた「皇服茶(おうぶくちゃ)」が、参拝客にふるまわれます。ちなみに京都では、お正月にいただく縁起物のお菓子として、「花びら餅」が有名です。裏千家の初釜のお菓子として用いられているおめでたい和菓子ですが、白餅に小豆の汁で染めた紅色の菱餅を重ね、白味噌の餡と柔らかく炊いたゴボウを包んだなんとも雅なお菓子。福茶のお供としてありがたくいただきます。

・山口県徳地町

三が日の朝、お茶に梅干と砂糖を入れていただく「三朝の福茶」と呼ばれる習わしが残っています。

・長崎県吉井町

若水で入れたお茶とともに、梅干しや吊るし柿、昆布や大根などを一緒に食べて無病息災を願うそうです。

・静岡県袋井市

福茶を節分にいただく地域。茶釜に節分の福豆を3粒入れ、沸かした湯でお茶を入れます。この時、杓で豆をすくいあげた人にその1年幸運が訪れるとされています。節分の福茶もお正月と同様、昆布や梅干しと一緒にいただくのが一般的です。茶碗に豆を入れれば、豆を食べたことと同じご利益があるとされているようです。ちなみに、昆布には“よろこぶ”、梅干しには“松竹梅のおめでたさ+毒消し”、福豆には“まめまめしく働ける”という意味が込められています。福豆は、事前に香ばしく煎っておくとよりおいしい福茶がいただけます。

まとめ

いかがでしたか?福茶はお正月や節分だけでなく、縁起を担ぎたい時、おめでたい時などいつでもいただける心のこもったお茶です。家族や友人、仲間など、大切な人の無病息災と多幸を祈って、この素晴らしい習慣をみなさんも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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