氷水出し緑茶で夏を美味しく乗り切ろう!
今、CMなどでも話題になっている、氷で淹れる緑茶。みなさんも、気になっていませんか?以前、緑茶の味が水の温度で変わるというお話をこのブログでご紹介させていただきましたが、今回はキンキンに冷えた氷水で緑茶を淹れるとどうなるのか、驚きの情報をみなさんにお届けします。暑い夏には、冷えたペットボトルの緑茶もいいですが、ぜひ氷水出し緑茶をお試しください。未体験の味わいと健康パワーで、きっと元気に夏を乗り切れますよ!
氷水だし緑茶とは
ほぼ0℃に近い、氷水でお茶のエキスを抽出した、緑茶です。緑茶の茶葉は、お湯の温度が高ければ高いほど、渋みの成分であるカテキンが抽出されやすく、逆に50℃以下だとうまみ成分であるアミノ酸が多く出てきます。では、キンキンに冷えた氷水だとどうなのかというと、カテキンはほとんど抽出されず、逆にアミノ酸はお湯で淹れる場合の1.5倍も多く溶け出すことが分かりました。茶葉を多めに濃く入れるほど、甘みとうまみが強く感じられ、まるで上質な昆布出汁を飲んでいるかのような味わいを楽しめます。
カテキンの代りに第二のカテキンが出現!
がんの抑制効果や抗菌効果が期待できるカテキンがほとんど抽出されなくなると、健康成分が損なわれ、ただ美味しいだけのお茶になってしまうのではないか?と思いますよね。ところが、氷水に茶葉をひたすと、新しいカテキンが出現することが分かりました。その名も「エピガロカテキン」。この成分が体内へ入ると、感染防御の第一線で監視役として働き、細菌やウイルスといった外敵が侵入したときに最前線で戦う細胞“マクロファージ”を活性化し、体の免疫力を高めてくれるんです。(実はこの「エピガロカテキン」、お湯出しの時にも抽出されてはいますが、カテキンがその働きを抑制してしまっているのだそう。)さらに、氷水だし緑茶はカフェインがほとんど入っていないので、小さなお子様や赤ちゃん、妊婦さんの健康維持にもぴったりです。
氷水出し緑茶の作り方
材料:煎茶や玉露など 10g
氷水 100ml
作り方: 茶葉を急須に入れ、氷水を加える。5分待ち、湯呑にそそぐ。
一煎目がもっとも香り立ちますが、味は4~5煎以上楽しむことが可能です。その後、熱湯を加えると、渋めでカテキンたっぷりの美味しいお茶になります。 ※深蒸し茶は水でも茶葉の成分が抽出されやすいため、強い甘みと旨みの中に少し苦みを感じる場合があります。
涼やかな夏を楽しむお手軽茶
大井川茶園でも水出しなのにしっかりとした香りと味わいをお楽しみいただける、水出し茶をご用意しています。ティーバックなので、淹れるのも簡単。大井川茶園の良質茶葉と独自製法で仕上げた、ひんやり冷たく、まろやかで上品な味わいの水出し煎茶をぜひご堪能ください。
(まとめ)
夏風邪は、冬の風邪以上に長引くとよく言われます。夏バテで体力が落ちた体は、氷水出し緑茶で免疫力をアップして、しっかり労わってあげましょう。ちょこちょこ淹れるのが面倒という方には、大きな容器の底に茶葉を敷き、その上にひたすら氷を積み上げ一晩冷蔵庫でじっくり氷を溶かして作る氷水出し緑茶もおすすめです。ぜひこの夏は、ひんやり緑茶で楽しい夏を過ごしてくださいね。