この時期にしかできない特別なお茶の楽しみ方!


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皆さん、ゴールデンウィークは満喫されたでしょうか?今年は最長10日間ということで、お出かけされた方も多いのでは?一方、お茶業界においての5月は、1年で最も忙しい時期と言っても過言ではありません。茶摘みの時期でもありますし、ご予約された方に新茶を発送する時期でもあります。当社でもこの時期は新茶の発送を続々と行っており、すでにお手元に届いた方も多いことでしょう。というワケで、今回は5月とお茶のお話です。

1.ゴールデンウィークは「緑茶の週間」!

ご存知でしょうか?実は5月1日は緑茶の日(今年は閏年なので5月1日。例年は2日)。この記念日は、緑茶の普及を目指して1990年に制定されました。八十八夜(立春を1日目として数えた88日目)は茶摘みの最盛期であることから、この日付になったそうです。そして、4月29日(昭和の日。制定時はみどりの日)から5月5日(こどもの日)までの1週間も「緑茶の週間(グリーンティーウィーク)」に定められています。お茶を楽しむには最適な時期と言えるでしょう。もちろんグリーンティーウィークが終わっても、しばらくは新茶の季節は続きます。ここでは、5月のお茶の楽しみ方を少しお教えしましょう。

【5月のお茶の楽しみ方!色々なイベントに参加してみよう!】

例年、5月は全国各地でお茶のイベントが開催されています。茶娘のコスチュームを着て茶摘みをしたり、茶道を学んだり、工場を見学したり、製茶を体験したり、お茶の淹れ方や料理のレシピを教わったりと、その内容は実に様々。自然を感じながら爽やかな時間を過ごせるため、家族で参加される方もたくさんいらっしゃるようです。

ちなみに、日本一のお茶どころである静岡県では、13日から15にかけて「世界お茶まつり」の春の祭典が開催されました(秋の祭典もあり、こちらは10月末に開催)。新茶を感じられるイベントは他にもまだまだありますので、お茶好きの方はぜひ足を運んでみてください。

【5月のお茶の楽しみ方!この時期にだけ味わえる新商品がいっぱい!】

新茶が流通する5月になると、色々なお店に「この時期だけの新商品」が並びます。定番の抹茶ソフトに新茶が使われるのはもちろん、焼き菓子(フィナンシェやあられなど洋も和もあります)、ケーキ、プリン、ゼリー、チョコレート、カステラ、ようかん、おにぎり、茶飯、お茶漬け、つくだ煮、そば、てんぷら、サラダ、パスタ、リゾットなど、新茶を使ったメニューは実に多様。珍しいところでは、新茶ピザや新茶コロッケといったメニューもあるのだとか。また、大手飲料メーカーのペットボトル入りのお茶も、この時期は新茶仕様で発売されます。この時期だけの味を探して、色々なお店をのぞいてみるのはいかがでしょう。

2.新茶そのものを楽しみましょう!

珍しいイベントやメニューを目指してお茶どころを訪ねるのは楽しいものですが、お茶そのものを味わわないのでは本末転倒です。そもそも新茶は、この時期にしか味わえない特別なもの。冬の間に蓄えたアミノ酸がたっぷり含まれているため、旨味・甘味を強く感じることができます。また、新緑のような爽やかな香りは新茶ならではのもの。毎年、新茶の時期を待っている方もたくさんいらっしゃいます。ここでは、ワンランク上の新茶の楽しみ方をご紹介しましょう。

【大都市圏の方は、ぜひ深蒸し茶を!】

水がおいしくないと言われている地域にお住まいの方には、深蒸し茶の新茶をオススメ。深蒸し茶は、通常の煎茶に比べて約2倍も長く蒸してから乾燥させるため茶葉が細かくなります。そのためお湯に溶けやすく、淹れ方も簡単。どんな水質でも濃厚なコクと風味を楽しむことができるのです。水質が気になる方は、ぜひ深蒸し茶を試してみてください。

ちなみに、深蒸し茶はがん予防に効果的。渋みが少なく旨味が深い上に、淹れたお茶には茶葉そのものが含まれるため水に溶けない有効成分も摂取できるのです。βカロテン(がんの原因となる活性酸素を消す)・ビタミンE(抗酸化作用に加えて血行をよくする)・クロロフィル(遺伝子の損傷を修復する)などを摂ることができます。

【メリットたくさん!水出し茶のススメ!】

この時期は、水出し緑茶を楽しんでみるのはいかがでしょう?水出しには複数のメリットがあります。まずは旨味や甘味が強く出ること。苦味・渋味のもとになるカテキンは抽出温度が低いほど出にくくなるため、水出しにすれば甘味の多い味が楽しめるというわけです(アミノ酸の量は変わりません。ビタミンCも水出しの方が多く抽出されます)。また、カフェインも同様に抽出温度を下げることで出にくくするため、お子さんのいるご家庭でも安心して飲んでいただけるでしょう。これら味や成分のメリットに加え、水出しは少量の茶葉でたくさんの量が作れるため経済的にも優れていると言えるのです。

(まとめ)

今回は5月にスポットを当てたお話でしたが、実はお茶の記念日はこの時期だけではありません。麦茶の日、中国茶の日、マテ茶の日、紅茶の日など、実は毎月のようにお茶関連の記念日が制定されているのです。ちなみに、「日本茶の日」は10月31日(緑茶の日とは別に存在します!)。そして、今回ご紹介した「世界お茶まつり」でも10月下旬から秋の祭典が行なわれる予定です。特別なイベントや商品に出会うチャンスですから、お茶好きな方はチェックしてみてください。