意外と知らない、訪問先での日本茶のいただき方
友人宅、知人宅、仕事先など普段何気なく訪問した際に出される日本茶。出されるがままに手に取りいただいている方も多いのではないでしょうか? しかし、そんな何気ないお茶にもいただき方のマナーというものがあるのをご存知でしたか?今回は、意外と知らないと恥をかく?!日本茶のマナーをご紹介します。
日本茶をいただくタイミング
できれば出されたお茶は温かいうちに飲むのがベター。相手から「どうぞ」と言われてから飲み始めましょう。もし、「どうぞ」の声がなかなかかからない時は、「いただきます」と一声かけていただきます。もちろん、できるだけ残さずに全部飲み干すのが礼儀です。
湯呑の作法 正しいマナーを守って、美しい所作で頂きましょう。
・飲む前に「いただきます」と一声かける。 ・お菓子も一緒に出された場合は、お茶から先にいただく。 ・湯呑を持つ際は、茶托ごと持たず、右手で湯呑を持ち左手を底に添える。その際、茶托が湯呑にくっついてくる場合があるので、ゆっくりと静かに持ち上げる。 ・飲むときは味だけでなく、色や香りも楽しみ音を立てないように、静かにいただく。 ・一気に飲まずに、何回かに分けていただく。 ・最後に「ごちそうさまでした」と声をかける。
★こんな時も慌てずに!★
「ソファーでいただく編」 ソファーには浅く腰掛けましょう。湯呑をとる時は両手でいただきます。一口いただいたら、その都度テーブルに戻し、姿勢を正しましょう。
お茶請けのいただき方
お茶をいただく際間違いやすいのが、お茶請けをいただくタイミングです。 お抹茶はお菓子が先、煎茶はお菓子が後と覚えておきましょう。
・練り切りなど生菓子
銘々皿(ひとりで食べる分を取り分けたお皿)など小さなお皿に置かれた生菓子は、ついている黒文字(和菓子をいただく時に使う大き目の楊枝)やフォークで、一口大に切った後、刺していただきます。
・おまんじゅう
一口ではほおばらず、必ず手で割っていただきましょう。どら焼きなどはついついかじってしまいそうですが、こちらも一口大に手で割っていただきます。
・串団子
楊枝を使って、団子を串から外していただきましょう。どうしても外れない場合は、歯型に気を付けてそのままいただきましょう。
・干菓子やかりんとうなど
お干菓子は手で摘まんでいただきます。茶席では、干菓子盆と呼ばれる器に盛りつけられた干菓子を順に取り回します。菓子箸を使う必要はなく、手でそのまま摘まんで懐紙に移していただきます。普段は、お皿に干菓子やかりんとうなど一口大のものが盛られて出されると思いますが、そのまま手で摘まんでいただきましょう。
・おせんべい
懐紙やお皿の上で一口大に割って口に運ぶのがベター。袋菓子として出された場合は、袋の中で割っていただいてもかまいません。
【まとめ】
茶道といった本格的なお茶席でなくても、日頃のちょっとした場面で美しい所作が自然とできると、相手からの印象がグッと良くなります。ほんの少しの知識が、お茶をもっと美味しくしてくれますよ。