【インフルエンザ発症率46%減!?】インフルエンザ予防に、お茶を飲みましょう。


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皆さん、こんにちは。寒さも増し、インフルエンザが流行する憂鬱な時期が近づいてきました。頭痛や喉の痛み、咳、鼻づまりをはじめ、38度以上の高熱や関節痛、筋肉痛など、あの苦しみは誰もが避けたいですよね。働いている方にとっては、周囲への感染なども気になるところでしょう。そんな皆さんにおススメしたいのが、お茶を飲むことです。あるデータによれば、お茶を飲むことでインフルエンザの発症率が46%も下がったのだとか。今回は、お茶とインフルエンザのお話です。

1日3~5杯で発症率46%減。カテキンの作用

お茶に多く含まれるカテキンは、抗酸化作用、抗菌・抗ウイルス作用を持ち、インフルエンザウイルスに対する感染抑制効果が確認されています。また、近年の研究では、インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果(正確にはウイルス増殖に不可欠なタンパク質の抑制)があることも認められたのだとか。お茶を飲んだり、うがいをすれば、立派なインフルエンザ予防になるのです。アメリカの栄養学専門誌「ジャーナル オブ ニュートリューション」で発表された情報によれば、1日2杯緑茶を飲むとインフルエンザの発症率が38%、1日3~5杯の緑茶を飲めば同発症率が46%減少するという結果が出ました。カテキンの多いお茶の毎日飲んで、インフルエンザ予防に努めましょう。

カテキン含有量の多いお茶とは!?

茶葉に含まれるカテキンは、発酵によって減少します。つまり、発酵茶である紅茶や、半発酵茶であるウーロン茶より、不発酵茶である緑茶が最もたくさんのカテキンを含んでいるというワケ。また、浴びる日光の量が増えるほど茶葉内のカテキンが増えることから、被覆栽培(光が当たらないように栽培)される玉露より煎茶の方が、新茶より夏に近い時期に摘む三番茶の方がたくさんのカテキンを含んでいます。具体的な茶葉100g中のカテキン量は以下の通りです(淹れ方などの要素でカテキン抽出量が変化するため、目安としてご覧ください)。

  • 煎茶14.70~12.90g
  • 番茶12.45g
  • 玉露14.10~10.78g
  • 抹茶6.50~6.20g
  • ウーロン茶2.0~6.9g

最後にひとつ注意事項です。高濃度茶カテキンを使った飲料やサプリメントがありますが、実は海外では同様の商品が原因で肝障害が報告されています(フランス・スペインでは高濃度茶カテキンのサプリメントは販売禁止になり、アメリカでは肝臓に問題を持つ人は飲用を止めるよう注意書きがあるそうです)。インフルエンザ予防になるとはいえ、過度な摂取は決して体に良くはありませんから、ぜひご注意ください。