【大人なら知っておきたいマナー】煎茶道でお茶をいただく方法をお教えします!
皆さんはお茶をいただく際の作法をご存知でしょうか?と、書いてしまうと茶室で抹茶を点てる茶会(茶道)を想像する方が多いかもしれません。しかし、そのような茶席に参加する機会は、一般的にはそうそう巡ってくるものではないでしょう。では、緑茶をテーブルでいただく際(煎茶道)のマナーはご存知でしょうか?こちらは、少しかしこまった場面では出会うかもしれません。今回の更新では、大人なら知っておきたい緑茶のテーブルマナーをご紹介します。
蓋付き茶碗でお茶をいただくマナー
- 茶碗を手にする前に、「いただきます」「頂戴します」の挨拶をしましょう。
- 左手を茶托(茶碗の下に敷く受け皿)に添え、右手で蓋のつまみを持ちます。
- お相手に水滴が飛ばないよう、そっと蓋を自分の方から開けてください。
- 湯のみの縁に沿って右回しで蓋を取り、蓋についたしずくを中に落とします。
- 蓋を裏返して両手で持ち、茶碗の右側に置きます(裏側を上にして置きます)。
- 左手を茶托に添えながら茶碗を右手で取った後、左手に乗せ、両手でいただきます。
- 最初の一口は味、次に香り、その次に色を楽しみ、上品かつ静かにいただきましょう。
- 茶碗の縁に口紅が付いたら、指でそっとふきとります。
- 飲み終えたら、蓋を両手で持ち上げ、右手でつまみを持って蓋をします。
- 「ごちそうさまでした」「美味しゅうございました」などの言葉を忘れずに。
お菓子をいただくマナー
- 煎茶の場合、お茶をいただくまでお菓子に手を付けないのが決まりです(逆に、茶道ではお菓子を先にいただきます)
- 銘々皿(ひとりで食べる分を取り分けたお皿)に黒文字(和菓子をいただく時に使う大き目の楊枝)が添えられていれば、ひと口大に切った後、刺していただきます。
- 干菓子やおまんじゅうは、手で割っていただきましょう
※いずれの場合も、ひと口でほおばってはいけません。
いかがでしたか?緑茶(煎茶)のマナーは意外に知らないもの。いざ機会が巡ってきた時に慌てないよう、ぜひ頭の入れておいてください。余談ですが、近年はテーブルで抹茶を楽しむ茶道の流派などもあるそうです。正座をする必要がないため、外国人の方々に人気なのだとか。新しい楽しみ方が次々と生まれる時代だからこそ、スタンダードな作法を身に付けた人の格好良さは益々際立つのではないでしょうか。