【正しい水出し茶の作り方】残暑を乗り切る緑茶の「水出し茶」・紅茶の「アイスティー」


mein_20140821

8月も終わりに近づいてきましたが、まだまだ蒸し暑い日々が続いていますね。そこで、残暑をサッパリ乗り切るために「水出し緑茶」「紅茶のアイスティー」の作り方をご紹介します。「水出し茶」とは、その名の通り「冷水で淹れるお茶」のこと。熱いお茶を冷やしたものではありません。一方、「紅茶のアイスティー」は熱いお湯で作ったものを一気に冷やすのが美味しいとされています。2種類の冷たいお茶の楽しみ方を、ぜひ知ってください。

【水出し緑茶の作り方】

茶葉には、苦み・渋み成分である「タンニン」や、甘み成分である「テアニン」が含まれています。タンニンは温度が低くなればなるほど抽出されなくなるため、「水出し茶」は甘みの強い味を楽しめるというワケ(テアニンは抽出温度にあまり左右されません)。しかも、熱を使わないので抗酸化物質をはじめとするお茶の機能性成分やビタミン類が壊れないというメリットも。それでは、作り方をご説明しましょう。

  1. ガラスやプラスチックの容器を用意しましょう(ペットボトルでもOKです)。
  2. 容器に直接茶葉を入れます。茶葉の量は水1Lに対して10~15g程度。
  3. 水は、ミネラルウォーターか一度沸騰させ湯冷まししたものを使用します。
  4. 容器に適量を注いだら、そのまま冷蔵庫へ。
  5. 3時間以上を目安にじっくり抽出したらできあがり。
    ※あまり茶葉をシェイクしないようにしましょう。上品な味が出にくくなります。

【アイスティーの作り方】

紅茶のアイスティーは、水出しで作ることをあまり推奨されません。抽出温度が低いと(苦みや渋みと共に)香りを生み出すタンニンが抽出されないので、好まない愛好家が多いようです。そこで今回は、オンザロック法でのアイスティーの作り方をご説明しましょう。

  1. まずはヤカンでお湯を沸かします。
  2. 温めておいたティーポットに茶葉を入れ、酸素を含むよう勢いよくお湯を注ぎます。
  3. ホットで飲む場合の2~3倍の時間をかけて蒸らし、エキスを抽出。
  4. ティーストレーナーでこしながら、渋みが出ないようゆっくり口の広い容器に注ぎます。
  5. 氷を8分目まで入れた別の容器に勢いよく移し、一気に冷やしてできあがり。
    ※氷をたっぷり使って一気に冷やすことで、クリアな水色に仕上がります。

いかがでしたか?2種類の冷たいお茶の作り方を紹介しましたが、もちろん緑茶をオンザロックで楽しむことも、紅茶を水出しで楽しむことも不可能ではありません。味や労力を考え、自分なりのスタイルで楽しむことが何より重要なのではないでしょうか。ぜひ冷たいお茶で、残暑を乗り切ってくださいね。